この3ヶ月間はコロナウイルスの影響で研究が完全にストップしていました。

最近になって一部の実験を再開することができたのですが、かなりの時間を失ってしまいました。

在宅で仕事をするにも、細胞や動物にアクセスできない環境ではできることが限られています。

最初は論文を読んだりして過ごしていたのですが、途中からはネットサーフィンやSNSを眺める時間が増えてしまって、結局仕事になりませんでした。

在宅勤務の期間を無為に過ごした感じが強いのですが、その中で唯一良かったのは、DeepLという翻訳ツールを知ったことでした。




以前からGoogle翻訳を使っていたのですが、個人的な印象としては、DeepLの方が英語→日本語だけでなく、日本語→英語への翻訳も優れているように感じます。

もちろん翻訳は完璧ではないのですが、特に日本語→英語に関しては、自分で書く英文よりもはるかに自然なことが多いです。 

わたしは、英語で発表したり論文を書くときには、日本語の下書きをほとんどしませんでした。

しかし、DeepLを知ってからは英語で直接文章を書くことが減って、日本語の下書きから翻訳ツールを使って英語に変換することが増えました。

この方法には賛否両論があって、DeepLに頼ってしまうことで、英文を書く能力が今後伸びなくなる可能性があります。

例えば、大人になってから電卓やスマホの予測変換に頼ってしまって、暗算や漢字に関しては子供のときよりもむしろ能力が落ちたと感じている人は多いのではないでしょうか。

もちろん機械に頼ったからといって能力が伸びないとは言い切れませんが、わたしの意見としては、これまでの英語学習に費やした時間を考えると、 今は効率的に英文を作ることを優先させたいです。

この先もDeepLを使い続けるかはわかりませんが、間違いなく論文を書くスピードは上がるので、コロナで失った時間を取り戻したいと考えています。